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パチンコ業界での賃上げの状況~2024年~
2025年07月07日(月)

かつては給与の良い業界として真っ先に名前が挙がっていたパチンコ業界ですが、コロナ禍を除けば全国的に多くの業界で賃上げが続き、パチンコ業界は突出した存在ではなくなってきています。
そこで、近年のパチンコ業界では賃上げにおいてどのような動きがあったのかを見ていきたいと思います。
2022年~2023年の状況を振り返る
まずは2023年におけるパチンコ業界の賃上げ状況を振り返ってみましょう。
2023年2月にはパチンコメーカーのSANKYOが、2024年4月入社の大卒初任給を月額30万円にすることを発表。それと同時に既存の若年層・中間層も能力や評価に応じて昇給させる(平均昇給率は約20%を想定)ことを決めました。
2022年~2023年は物価高に対応するため、月給や時給のアップ、インフレ特別手当の支給を行う会社がいくつもありました。
一例を挙げれば、電子機器メーカーのダイコク電機、パチンコホール企業の株式会社安田屋や延田グループ、株式会社玉屋など。その中でも株式会社安田屋は全従業員に物価高対策の支援金として正社員に最大15万円、非正規社員にも最大9万円を支給しています。
2024年の民間主要企業の賃上げ状況
厚生労働省が発表した「資本金10億円以上かつ従業員1000人の労働組合がある企業348社」の春季賃上げ平均妥結額は1万7415円。
賃上げ率にすると5.33%で前年を上回り、1991年以来33年ぶりとなる5%台を記録しました。
産業別にみると「鉄鋼」が12%超え、「建設」「機械」「サービス」などは6%超え。逆に4%台に留まったのは「自動車」「電気・ガス」などです。
2024年のパチンコ業界の状況
2022年~2023年とは違い、2024年はあまりパチンコ業界の賃上げは報道されませんでした。
目立ったところでは、株式会社遊楽(ガーデングループ)が2023年末に業界最高水準を目指す給与改定を行ったこと。新卒初任給が年俸402万円(改定前は336万円)、月給が31万円(改定前は28万円)、年2回の賞与が15万円(改定前は無し)となりました。また、それにあわせて既存社員の年俸も大幅に増額されました。
その他にもパチンコ業界において給与体系の見直しを行った企業はたくさんあったことでしょう。
愛知県ではダイコク電機が躍進
2023年5月~2024年4月の「愛知県における年収が高い会社トップ5」は次の通り。
1位:豊田通商(1262万6000円)
2位:あいちFG(977万2000円)
3位:ダイコク電機(958万8000円)
4位:トヨタ自動車(899万9000円)
5位:岡谷鋼機(894万2000円)
ダイコク電機は前年のランキングでは11位。今回は年収が20.5%もアップしてトップ3に入りました。
スマート遊技機の導入にともなうカードユニットや情報公開用端末の販売が好調で大幅な増収増益を記録し、社員に還元されたことがうかがえます。
最低賃金との比較
2024年10月改定後の「最低賃金の全国加重平均」は1055円。それに対してパチンコホールアルバイトの平均時給は1193円(遊技通信社調べ)。
地域別最低賃金は東京都が1163円、神奈川県が1162円、大阪府が1114円となっていて、特に大都市圏ではパチンコ業界の待遇面での優位性が薄れてきていることがわかります。
まとめ
新卒初任給や既存社員の給与制度の見直しは近年の全国的な流れで、今後も続いていくことが予想されます。
それによって、もともと多くの業界で人手不足が続くなか、人材獲得競争はさらに激化すると思われるため、会社の将来を背負って立つ優秀な人材を確保するには企業イメージを高めると同時に魅力的な給与体系の実現が必要になるでしょう。
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