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ギャンブル依存症とパチンコ~数字から見える真実~
2025年08月11日(月)

パチンコ店の新規オープンやカジノ推進などの際に“ギャンブル依存症の増加”を懸念して反対する人々が声を上げることは珍しくありません。特にギャンブル依存症の問題を取り上げる際にパチンコ業界はやり玉に挙げられることも多くなります。そこで今回はパチンコとその他の公営ギャンブル等を比べながら、パチンコ業界が本当に「ギャンブル依存症を誘発するもの」なのかを見ていきたいと思います。
パチンコユーザーはギャンブル依存症が多い?
2021年の国際紙サイエンティフィックレポートにはギャンブル依存に関する調査結果が掲載されました。国際的に用いられている依存症のスクリーニングテストによって数値化され、SOGSが3~4点なら「問題ギャンブリングの疑い」、5点以上は「病的ギャンブリングの疑い」に該当します。各ギャンブルのユーザーにおける平均SOGSスコアは次の通り。
・オートレース…4.35
・カジノ…3.88
・競輪…3.76
・ボートレース…3.61
・パチンコ…3.13
・競馬…2.36
・宝くじ…1.43
また、SOGSが5点以上の人の割合は次の通り。
・オートレース…37.67%
・カジノ…32.66%
・競輪…32.57%
・ボートレース…31.67%
・パチンコ…26.31%
・競馬…18.60%
・宝くじ…10.06%
依存症の疑いがある人の割合はワーストではないのに、なぜパチンコとギャンブル依存症はセットで語られやすいのか。その理由は、パチンコ店の営業形態にあるのではないでしょう。
パチンコは手軽に遊べる環境を持つ
パチンコ店は1995年の約1万8000軒をピークにして、2024年は約7000軒まで減っています。それでも、全国のほとんどの都市にはパチンコ店があり、基本的には年中無休。しかも10時あたりから23時まで営業しているという、いつでも気軽にフラッと遊びに行ける環境が「ギャンブル依存症を生みやすい」と言われることもあります。
公営ギャンブルの中で最も売り上げが多い中央競馬(JRA)は基本的に土日だけの開催で、競馬場は全国に10場のみですが、場外馬券売場(ウインズ)は全国に約40ヶ所。ただし、平日開催の地方競馬を合わせれば、競馬もほぼ毎日開催されていて、電話やインターネットによる投票なら全国のどこにいても馬券を買うことができます。ボートレースや競輪、宝くじ、ロト等もインターネット投票(インターネットによる購入)ができるため、実際は参加の容易さという点ではどのギャンブルもそれほど違いがありません。
射幸性が高いほど依存症になりやすい?
ギャンブルをする目的は「当たった時の高揚感を味わいたい」「お金を儲けたい」など、人によって様々ですが、配当が高いほど依存する人が一定数以上いることは想像に難くないでしょう。
主要ギャンブルにおける最高賞金額の目安は次の通り。
・パチンコ…約38万円(コンプリート機能による9万5000発をすべて獲り切ったとして)
・パチスロ…約38万円(コンプリート機能による1万9000枚をすべて獲り切・
・競馬…約5億5000万円(WIN5の歴代最高配当額)
・年末ジャンボ…7億円(1等賞金)
・メガビッグ…12億円(キャリーオーバー発生時の1等賞金)
宝くじは300円前後、中央競馬は100円から投資することができ、確率こそ非常に低いものの射幸性はパチンコ・パチスロと比較にならないほど高いことが分かります。他のギャンブルとは違ってパチンコ・パチスロは、そもそも得られる金額が低い上、自主規制によってテレビCMやイベント告知も控えるなど、射幸性を煽らない方向で業界が意志統一を図っているのです。
各ギャンブルの還元率の比較
還元率が高いほど、基本的には「低投資で長く遊べる」と言うことができます。
各ギャンブルの還元率の目安は次の通り。
・パチンコ…約80%
・競馬…約75%
・競艇…約70%
・宝くじ…約40%
1等賞金が破格の宝くじは還元率が著しく低く、パチンコは他のギャンブルと比べて還元率は高くなっています。データ上では、パチンコ・パチスロはすべての遊技者を平均すれば1万円を投資した際に8000円ほど戻ってくるイメージになります。つまり、「大当り=成功体験」をしやすいという意味では、依存症とは言わないまでも、ハマる人が増えやすいという側面はあるかもしれません。
パチンコはギャンブルではない?
公営ギャンブルは運営元が決まっています。競馬は農林水産省、競輪とオートレースは経済産業省、スポーツ振興くじ(toto)は文部科学省。一方でパチンコは警察庁が監督していますが、建て前上はギャンブルではないのです。あくまで、景品買取業者を経由する“三店方式”によって換金が可能になるグレーゾーンの仕組みが看過されているだけ。そうした中途半端な立ち位置がイメージの悪化につながっている、とも言えるでしょう。
まとめ
人は誰もが何かに依存しています。極論を言えば、旅行や買い物、アイドル、スポーツといった趣味や好きなものさえあれば、それは依存の一種。大事なのは「何にお金を使うか」ではなく、「どれくらいお金を使うか」。そういう意味ではパチンコは還元率が高いので、熱くならず適度に楽しんでいればギャンブル依存症になることなく、趣味の一つとして上手に付き合うことができるでしょう。
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